<政治・社会>「選挙民に媚びる政治家」考

先日のエントリで、増税や社会保険負担増など「国民に厳しい」政策を遂行する政治家が「真に国益のことを考えている政治家」であり、公共事業などの「国民に優しい」政策をする政治家が「選挙民に媚びて国益を考えていない政治家」であるとの構図がメディアにおいて採用されているというようなことを述べた。
こうした構図に意味がないのは自明である。「国民に厳しい」政策を遂行した結果、消費が落ち込んで税収が減り、財政はさらに悪化することになる。97年の橋本経済失政や00年のゼロ金利解除は、構造改革派からは支持されたものの、それがもたらした景気の失速により財政赤字をかえって増大させることになった。

一般会計税収の推移(http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/009.htm)
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この手の景気や税収に関する話は、僕のような経済学の素人よりも、リフレ派と呼ばれる方々のサイト(田中秀臣氏bewaad氏のサイト)を見ていただければ幸いである。
このブログで考えたいのは、最初に述べたメディアの構図についてである。そもそも公共事業のイメージを悪くする上で最も重要な役割を果たした人物としては、田中角栄が挙げられるだろう。彼の「日本列島改造論」が実際に予算に盛り込まれると、地価の上昇やそれに伴うインフレが発生し、石油ショックともあいまって日本経済に深刻なダメージを与えることになりました。
そして、『文藝春秋』昭和49(1974)年11月号に掲載された立花隆「田中角栄の金脈と人脈」および児玉隆也「寂しき越山会の女王」がきっかけとなり、田中角栄は辞任に追い込まれていくことになる。
ここで鍵となるのは、田中角栄による積極的な公共投資と、『文藝春秋』で論じられた彼の金権体質とが重ねられたということだろう。つまり、ここで公共投資と利権政治とは切り離せないものとして位置づけられることになったのではないだろうか。無論、実際にそれらはしばしば結びついていたがゆえに、公共投資に対する何かしら胡散臭いイメージが補強されていくことになる。

と、ここまで書いたところで、眠くなってきたので、続きは次回。
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  by seutaro | 2005-09-07 02:13 | 政治・社会

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