<日常>母校で教える

 今年から僕が卒業した大学で非常勤講師をやっている。

 僕がかつて2年間を過ごしたキャンパスや近辺の商店街は、歩いているだけでものすごく感慨深い。かつての記憶が蘇るとともに、寂しさも感じられる。僕が友人たちとよく行っていた喫茶店はなくなってしまい、たまに朝食を買っていたパン屋は携帯ショップになってしまった。

 僕に青春と呼べるものがあったとすれば、間違いなくそれはこのキャンパスと、そこから電車で一駅行ったところにあった僕の下宿がその舞台だった。

 けれども、僕も気づけば30半ばで、家族持ちになっていて、おまけに住宅ローンまで背負っていたりする。思えば遠くに来たもので、ここに至るまでの面倒臭いプロセスを思えばもう二度とやり直したくなどない。

 が、それでも、「二度と、あのころには戻ることができない」という思いは、僕を切なくさせる。人生の選択を誤ったとは微塵も思っていないが、それでも選択する以前の気楽さはそれだけで魅力的なんだろう。
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  by seutaro | 2007-05-19 02:20 | 日常

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