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<日常>子どもに本を読むこと

 今日、家に帰ると、大勢の子どもがいた。同じマンションに住む子どもたちがお母さんたちと一緒に夕食を食べにきていたのだ。

 夕食を食べたあと、とりあえず子どもたちと一緒に遊んだのだが、いかんせん人数が多い。そこで、絵本を読んであげることにした。

 変なイントネーションと大げさな台詞回しでそれなりにはウケたのではないかと思う。

 それにしても、と思う。子どもに絵本を読んであげることが出来るというのは、なんと楽しいことなのか。

 僕が高校生のときのことだ。僕は学校の催しで、視覚障がい者の講演会に出席した。全体としてどんな話だったのか、さすがにもう覚えてはいない。けれども、一つだけ、とても印象に残る話があった。

 その視覚障がい者の方には、お子さんがいて、絵本を読んでくれとせがまれることがあるのだそうだ。けれども、その方には絵本を読むことができない。とりあえず、手で絵本をなぞってみるのだが、どうすることもできない。そういう話だった。

 もちろん、僕にしても、仕事で疲れているときには、絵本を読んであげるのが面倒なこともある。しかも、3歳のときに親に本を読んでもらったことなど、子どもはいずれ忘れてしまうだろう。
ついでに言うと、スティーヴン・レヴィットによると、親が子どもにどれだけ本を読んで聞かせたかということは、子どもの成績と相関しないそうだ(『ヤバい経済学』)。

 けれども、子どもに絵本を読んであげることができるというのは親の義務というよりも、権利なんだろうと思う。

 少なくとも、僕には、絵本を手でなぞる以上のことができるのだから。

  by seutaro | 2008-07-31 02:48 | 日常

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