2006年 02月 28日 ( 1 )

 

<読書>谷村智康『CM化するニッポン』 1

b0038577_151891.gif レーサーが主人公の木村拓哉主演ドラマ『エンジン』で、レースのシーンが殆どなかったのはなぜか。妻夫木聡と加藤あいがドラマで共演することは当分ありそうもないのはなぜか。最近、黒木瞳を連続ドラマで使いにくいのはなぜか。新聞の一面に怪しげな本の広告が並ぶのはなぜか。
 本書は、メディアを広告という観点から分析したものであり、これらの問いに対して明確な回答を与えてくれる。業界裏話的な読み物として非常に面白く、CMがいかに現在の番組制作に影響を及ぼしているのかを克明に描き出している。さらに筆者は、番組内での「見えない広告」(プロダクト・プレースメント)が様々な形で行われるようになっており、視聴者はそれと認識せずに広告に触れるようになっていると論じる。
 筆者によれば、このように広告が番組に大きな影響を及ぼすようになってきたがゆえに、テレビ番組がどんどんつまらなくなってきているのだという。なお、ネット上では、類似した観点からテレビ番組について論じたものに、このサイトがある。
 このようにマスコミを広告という観点から読み解くという作業は、『CM化するニッポン』の作者はおそらく認識していないだろうが、メディアの政治経済学(political economy)に通底するものがある。そして、このメディアの政治経済学は、基本的にはマルクス主義的なバックグラウンドを有している。
 って、ここまで書いたら、眠くてしょうがない。続きはまた次回。
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  by seutaro | 2006-02-28 02:08 | 読書

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